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宇佐美5年前の借り返す“0-3完敗”屈辱の地でゴール宣言

[ 2015年3月3日 05:30 ]

城南戦を控え、リラックスした表情で練習するG大阪・宇佐美

 5年前のリベンジで今大会初勝利だ。G大阪は2日、3日のACL第2戦・城南FC(韓国)戦を前に、試合会場となる敵地のホームスタジアムで約1時間の最終調整で汗を流した。城南FCとは、10年の決勝トーナメント1回戦で激突して0―3の完敗。先発しながらも無得点に終わり、悔しさを味わわされたエースFW宇佐美貴史(22)が、当時の借りを返す白星を誓った。

 苦い思い出のある地に足を踏み入れ、闘志に火がついた。10年5月、敵地での決勝トーナメント1回戦。城南FC(当時は城南一和)に後半30分から立て続けに3失点を喫して敗れ、2度目のアジア王者の夢が16強で断たれた。後半35分まで出場していた宇佐美は、その一戦と同じスタジアムでの練習終了後、当時のことを聞かれ、「記憶に強く刻み込まれています」と即答。「借りは返さないといけない」と力強くリベンジを誓った。
 確かな手応えもある。18歳からの5年間の自らの成長に対する自信はもちろん、「あの試合は不運な判定(先制点を献上したPK)もあったし、力負けだとは思っていない」と断言。2月28日の富士ゼロックススーパー杯・浦和戦でチームの今季1号を決めるなど、上り調子だけに「チームが勝つためのゴールを取りたい。そこが求められている部分だと思うし、先頭に立って引っ張っていきたい」と意気込んだ。

 中2日の過密日程や敵地での戦いにも臆するところはない。練習でピッチの感触を確かめ、「少し硬くて、やりづらさはあるけど相手も同じ。コンディションも問題ない」と自信の表情。「ACLや欧州CLでもアウェーをうまく戦ったチームが上に行っている。どれだけたくましく戦えるか」と力をこめた。
 
 主将のMF遠藤は5年前の敗戦については「スタジアムに来て思い出しました。特に何もないですよ」と淡々。それでも「できる限り早い段階で首位を追えるように、勝ちにいきたい」と勝ち点3を約束した。まさかのACL初戦黒星から一週間。本来の姿を取り戻しつつあるJ王者が真価を発揮する。 

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